6.15.2008

    秋葉原通り魔事件はゲーム・アニメの弊害かどうか

    加藤容疑者はゲーム・アニメがすきな所謂「オタク」であった。
    マスコミはここに着目し、一斉にオタク叩きを開始。
    一方、オタクサイドからはこの恣意的な報道に猛反発。
    「その理論なら、犯罪者はほぼ全員アクション映画を見ているから禁止にすべき」などと皮肉っている。

    実際どっちが正しいのだろう?
    ゲーム・アニメなどの影響で犯罪が起こるかどうかは前々から議論になっていた。
    自分は、今までのこういった事件に対し、
    アニメ・ゲームの影響を原因とするにはどうかと懐疑的な見方をしていた。
    しかし、今回の事件が起こったとなると話は別だ。

    加藤容疑者はゲーム・アニメの影響を受けているだろう。
    それらにふれていない人間は、
    車で人だかりに突っ込み、ナイフで斬りつけるなどというアイディアは考えもしないだろう。

    だからといって、ゲーム・アニメばかりを非難するつもりはない。
    映画だってそうだ。
    911テロで、犯人は飛行機で世界貿易センタービルに突入した訳だが、
    これは実にアメリカ映画的な印象を受ける。
    彼らがアメリカの映画を見ていなかったら、こんな事は思いつきもしなかったのではないだろうか?
    結局、彼らもアメリカに影響されていた内の一人だったのかもしれない。

    このように自分は、実際にそれらが影響を与えていると思っているわけだが、
    全面規制しろなどとは一切思っていない。
    むしろ、現在の規制方法で十分だと考えている。
    ただ、規制はされていても18才未満でも買えてしまうのが現状だ。
    そのため、売り手がそれぞれ自覚をもって販売をすべきだと思う。