今日の夕ご飯は、父が「じゃんぼ総本店」で買ってきた、たこやきだった。
なにこれ、ひどい。外がぐちゃぐちゃして、中はどぅろっとしてる。
たこやきってココまで味が変わる物なのだろうか。
この「じゃんぼ総本店」はいつ見ても人が並んでいる。
僕はここの焼きそば(麺がゴムみたいだった)とお好み焼き(ソースの味しかしない)
も食べたことがあるが、なぜ毎回人が並んでいるのか分からない。
僕はたこやきが好きなので、人並みに色々食べてきた。
銀だこ(普通にうまい)や京たこ(イマイチ。柔らかすぎる)などのチェーン店や、
屋台(なぜか屋台で買うと美味しく感じる)などなど…
そこで、今まで一番美味しかったたこ焼き屋さんを紹介しようと思う。
西葛西のジャスコにある「まるぜん」である。
まず、丸い。当然のように思えるが、これを満たしているたこやきは意外に少ない。
店名にも現れていると通り、丸いことは善いことだ。
揚げたたこやきというものが存在するが(あれはあれでうまい)、
普通のたこやきでこれを達成するには非常に高い技術が必要とされる(多分)
いいたこ焼きというのは、形が崩れない物である。
外側はほどよく焼けていて、口に入れるとカリッと音が鳴る。
いやらしすぎず、媚びすぎず、自己主張の強くないカリッである。
そして口の中にとろりとした感触の波が押し寄せる。
その感触を口の中で弄んでいると、主役の登場。そう、「たこ」である。
ここであなたはやっと思い出すはずだ。
「そう、私はたこ焼きを食べていたのだ…」
そのあまりの完成度の高さに、一瞬たこやきというジャンクフードであることを忘れるだろう。
大きすぎるとしたら、半分に箸で切ってもらって構わない。
大抵のたこやきは、中がとろりとすることに重点を置きすぎ、
半分に切ると、完璧に形が崩れてしまう。
また、そのため近年では爪楊枝ではなく、はじめから箸を出す店がある。
だが、その点は心配いらないので安心して欲しい。
無論、この店のたこ焼きは爪楊枝で食べられる。
さて、整理してみよう。
つまり、美味しいたこ焼きの重要なファクターは以下の2つである。
・形が丸く、型くずれしない。
・爪楊枝で食べられる。
よく考えてみると、このようなたこ焼きをあまり食べたことが無いのではないか?
そういう人たちには、ぜひ「まるぜん」まで足を運ぶことをオススメする。